K1.1BRビームライン

陽子と金属標的の反応によって生じた荷電粒子(主にK中間子)を用いる二次粒子ビームラインです。

概要

大強度陽子加速器施設(J-PARC)ハドロン実験ホールの南側エリアにある二次粒子ビームラインで、2010年度から稼働しました。 陽子と金属標的の反応により生じたπ中間子、K中間子、反陽子といった二次荷電粒子を電磁石によって実験エリアへと輸送し、種々の素粒子・原子核物理実験に用います。

その際、静電セパレータと呼ばれる装置を使って、いろいろな種類の粒子が混ざった二次ビームの中から必要な粒子だけを分離して取り出すことができます。 ビームラインの上流部はK1.1ビームラインと共通ですが、途中の偏向電磁石で分岐してK1.1BR実験エリアへと導かれます。 K1.1BRビームラインでは、最大1 GeV/c までの低運動量の荷電二次ビームを供給することが可能で、現在のところ、時間反転対称性を検証する実験(E06 TREK実験)が準備中である他、様々なテスト実験が行われています。

 

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