筑波会議2019でKEKがセッションを主催

   
セッションオーガナイザーを務めたKEK素粒子原子核研究所 後田 裕教授
KEK/Hiroko Tada

2019年10月2日から4日までの3日間にわたりつくば国際会議場において「筑波会議2019」が開催されました。「筑波会議」の目的は、産学官の優秀な若手人材らによる討論を通じ、将来協働する仲間とネットワーキングできる場を設け、議論を深めることです。第1回となる今年のカンファレンステーマは、「Society5.0とSDGsを見据えた目指すべき社会の在り方とその実現に向けて取り組むべき課題」。KEK は「Innovation from advanced basic science. 最先端基礎科学のもたらすイノベーション」 と題したセッションを主催しました。

高エネルギー物理学は、物質、力、空間や時間などの究極の構造を理解しようとするものです。このような基礎科学のために開発された最先端の技術は、SDGsの目標達成のためにも応用することができます。KEKが主催したセッションでは、高エネルギー物理、原子核物理、宇宙物理、物質・生命の研究から派生する技術をSociety 5.0、SDGsの観点で参加者へ紹介しました。

約1時間半のセッションでは、5人の登壇者らにより高エネルギー物理学の概説をはじめ、ディープラーニングを用いたビッグデータ解析法、マテリアルズ・インフォマティクス、RI(放射性同位元素)の医療応用、フォトンカウンティングCT技術によるカラーCTなどの先端基礎科学が社会問題に対して貢献しうる技術事例が紹介されました。多様なバックボーンを持つ聴講者からの質疑を通じて活発なコミュニケーションが生まれ、セッション終了後も会場で登壇者と参加者らが話し合う有意義なセッションとなりました。

MI(マテリアルズ・インフォマティクス)について講演するKEK物質構造科学研究所 小野 寛太准教授
KEK/Hiroko Tada

セッション登壇者

  • 中浜 優(名古屋大学 准教授)
  • Maurizio Pierini(CERN, PhD, Research Staff)
  • 片岡 淳(早稲田大学理工学術院先進理工学研究科 教授)
  • 羽場 宏光(理化学研究所 仁科加速器科学研究センター RI応用研究開発室 室長)
  • 小野 寛太(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 准教授)

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