いつでもどこでも誰でも光をあてるだけで簡単に性質を操ることの出来る材料を開発-溶媒不要の高分子形状リセット法「T・レックス」の実現-

   
  • 東京大学
  • 高エネルギ-加速器研究機構

概要

東京大学大学院総合文化研究科の本多智助教らは、高分子形状をいつでも自在にリセットする新概念を考案し、T・レックス(Topology-Reset Execution)と名付けました。また、紫外光(UV)をあててT・レックスを施すことで液体状態を維持したまま流動性が著しく変化する物質を開発しました。この物質に対するT・レックスは、UVをあてるだけで狙ったタイミングで狙った箇所のみの流動性を変化させられるだけでなく、有機溶媒を必要としないことから環境にやさしい側面もあります。 有機・高分子反応の多くはフラスコの中の出来事と思われがちで、普段の生活の中で日常的に利用しているものは多くはありません。しかし、今回研究グループが考案したT・レックスを応用すると、いつでもどこでも誰でも例えば市販のブラックライトをあてるだけで簡単にT・レックスを引き起こすことが出来ます。

  • この研究成果は、Angewandte Chemie International Edition誌に掲載されます。

研究成果のポイント

  • ◆高分子形状を思い通りにリセットする新概念「T・レックス」を考案し、T・レックスによって液体状態のまま流動性が変わるシリコーン材料を開発しました。
  • ◆光をあてるだけで溶媒を用いることなく高分子の形状を環状から直鎖状にリセットすることにはじめて成功しました。
  • ◆T・レックスを応用した潤滑油、グリース、粘接着剤などさまざまな材料開発が期待されます。

詳しくはプレスリリース(PDF)をご参照ください。

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