ダークマターをテーマに、生中継で世界をつなぐ

   

KEKはハロウィーンの10月31日、動画配信サービス「Facebook LIVE(フェイスブックライブ)」を使って、ダークマター(暗黒物質)について広く知ってもらうイベント「Dark Matter Day LIVE(ダークマター・デー・ライブ)」を生中継しました。

世界の素粒子物理学研究機関の広報担当者で構成されるInteractions Collaboration(インタラクションズ・コラボレーション) が主催する国際的なイベント「ダークマター・デー」の一環で、この日は日本(KEK)からの生中継を皮切りに、スイス(CERN)、そしてフランス(CNRS)、イギリス(STFC)、アメリカ(LBNL)、イタリア(INFN)、アメリカ(SLAC, Fermilab)と続いて、ダークマターをテーマにした生中継が世界を一周しました。

KEK筑波実験棟からのライブ中継の様子

KEKの生中継は筑波実験棟のコントロールルームで日本時間の正午にスタート。広報室の高橋将太さんが進行を担当し、素粒子原子核研究所(素核研)の郡和範准教授が「ダークマターとは何か」を案内。その後、東京大学宇宙線研究所博士課程3年の広島渚さんが「ダークマターを見つける3つのアプローチ」について解説しました。素核研の西田昌平准教授はコントロールルームの外に出て、電子と陽電子の衝突を観測する「Belle ll測定器」を視聴者に見せて、分かりやすく解説しました。フェイスブックのコメント機能を使って視聴者からの質問にも答えるなどして、約1時間の中継を行いました。

筑波実験棟からの中継の様子

インタラクションズがダークマター・デーを実施したのは、今年で2回目。昨年は、「ハロウィンの日にサイエンスカフェ、講演会、ワークショップなど一般向けのイベントを開催しよう」との呼び掛けに応じ、世界の素粒子物理学研究団体や物理学者など110の団体や個人がさまざまなイベントを世界中で展開しました。

ダークマターは宇宙に広がる未知の物質で、その正体は分かっていません。「今の宇宙がどうして存在するのか」という疑問に大きく関わっているため、世界中の物理学者がこれを見つける探査研究をしている。このダークマターが、目に見えないお化けを楽しむハロウィーンのお祭りと通じるところがあり、インタラクションズは、ハロウィンの日にダークマター・デーを行うことにしました。

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