SuperKEKBプロジェクトPhase 2終了

   

KEKが有する日本最大の粒子加速器によるSuperKEKBプロジェクトのPhase 2が7月17日、無事に終了しました。

SuperKEKB加速器は、2010年まで運転を続けた前身のKEKB加速器を大幅にグレードアップさせたもので、同年から高度化改造を行ってきました。プロジェクトは3つの段階(Phase)に分けられ、2016年に始まったPhase 1では電子ビームと陽電子ビームを衝突させずに周回させる運転を行いました。さらなる高度化改造を経て、今年3月19日には電子ビームをメイン・リングに入射、21日には継続してビームを周回させる蓄積に成功。加速器の本格運転を行うPhase 2を開始しました。

Phase 2では、4月26日にビームの初衝突を観測、7月17日まで運転を継続し、新たに取り入れたビーム衝突方式である「ナノビーム方式」が実用可能であることを確認。設計ルミノシティ(8×1035 cm-2s-1)達成への足掛かりを得ることができました。また、Belle II測定器を運転・調整し、ビーム衝突反応のデータを記録し、B中間子など既知の粒子を正しく再構成できることを確認しました。

今後はPhase 3へ向けて、Belle II測定器の中心部に崩壊点検出器を組み込むなどの改造・調整を行います。来年2月ごろ開始予定のPhase 3では、ルミノシティをさらに上げながら、運転を継続。新たな物理法則の発見を目指し、衝突反応のデータを蓄積、解析していきます。

図1 : SuperKEKBプロジェクト全体図

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