KEK公開講座を開催しました

   

KEK公開講座「J-PARCの中性子で観るエネルギー関連材料」を6月30日(土)、KEKつくばキャンパスで開催。私たちの生活でも身近な存在であるリチウムイオン電池や水素の研究の最前線を研究者が解説し、中高生や学生を含む一般の方147人が参加しました。

リチウムイオン二次電池の研究について解説する米村氏

はじめにKEK物質構造科学研究所(IMSS)特別准教授の米村雅雄氏が、「中性子線を使ってリチウムイオン二次電池を見える化する」と題して講演。一般に最も使われているリチウムイオン二次電池を取り上げ、中性子線を用いて電池の中の反応を見ることで、電池の性能を高める研究と、全固体電池と呼ばれる次世代電池の開発について紹介しました。

水素の研究について講演する池田氏

次に、IMSS特別准教授の池田一貴氏が「中性子で物質中水素の居場所を探る」と題し、水素が物質中の隙間に入り込むことを利用する水素貯蔵材料などについて説明しました。自動車に搭載する水素ガスボンベや水素貯蔵合金など、今後実用化できる可能性のある水素貯蔵方法について具体的な例を挙げ、J-PARCで行われている研究の状況を解説しました。

参加者は熱心に聞き入り、講演後にはそれぞれ、「全固体電池は発火などの問題を回避できるということか」「中性子を水素原子にぶつけたときに、水素原子の位置はずれないのか」など、様々な質問が寄せられました。

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