公開講座「宇宙のはじまりを観測するすごい実験」を開催しました

   

最新の研究成果について一般の方向けに紹介する「KEK公開講座」を12月9日、つくばキャンパスで開催しました。今回は「宇宙のはじまりを観測するすごい実験」をテーマに、宇宙誕生の直後に発生した光(宇宙マイクロ波背景放射、CMB)を観測する実験に携わる研究者2人が講演し、参加した約180人はメモを取るなどしながら熱心に聞き入っていました。

「宇宙のはじまりを観測するすごい実験」をテーマに開催された公開講座

はじめに、KEK素粒子原子核研究所の研究機関講師・長谷川雅也さんが「宇宙のはじまりを見る」と題して講演しました。長谷川さんは、重力波やビッグバン、暗黒物質などの用語についてひとつひとつ解説しながら、CMBをどのように観測するのか、現在どこまでわかっているのかについて、歴史から最新の研究成果までを分かりやすく説明しました。

また、京都大学の田島治准教授は、「ビッグバン残光を計る技術と応用」と題して、CMBの観測の最新技術について解説しました。CMBは「ミリ波」と呼ばれる電磁波に分類され、従来の計測方法のはざまにあり、その計測技術は、半導体デバイスの高速化、超伝導技術の進展で日進月歩しています。田島さんは、ゲリラ豪雨の予兆を観測する装置「クモデス」など、CMBの計測技術の他分野への応用事例も紹介しました。

会場からは、「宇宙が一点から始まったのか。それはどこか」、「ダークマター探索の結果が出るまでに何年かかるのか」など、様々な質問が寄せられ、講師の2人が丁寧に答えていました。

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