おいしいチョコの決め手は物理学 分子の並びで口溶け滑らかに…

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谷口哲雄
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 物理学の力でおいしいチョコレートを作ってみよう――。そんな体験講座「チョコレイト・サイエンス」を、高エネルギー加速器研究機構茨城県つくば市)が開いている。身近な食品を題材に、科学の面白さに触れてもらおうと10年前に始めた。

 つくば市内で2月に催された講座には32人が参加。4人ずつのグループに分かれ、溶かしたチョコレートを二通りの方法で固める実験に取り組んだ。

固め方で変わる味わい

 一つは、温めて溶かしたチョコレートを単純に冷やして固める。もう一つは、溶かしたチョコレートの温度をいったん約25度まで下げ、そこから約32度まで上げてから冷やす。こちらは微妙な温度調節が求められ、参加者は温度計とにらめっこで作業を進めた。

 出来上がったチョコレートを見ると、単純冷却したものは表面がくすんだ印象だが、温度を上げ下げしたほうはつやがあり、いかにもおいしそうだ。見た目だけでなく、実際の食感も滑らかで、よりチョコレートらしい味わいになるという。

 なぜこんな違いが出るのか…

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