タンパク質結晶構造解析ステーション

生命をつかさどる分子、タンパク質のかたちと機能を捉える

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タンパク質結晶構造解析装置 (BL-17A)

タンパク質の立体構造を調べるには、結晶化したタンパク質にX線をあてて、回折したX線を測定します。大きな結晶を作るのは非常に難しいので、小さな結晶でも測定できる輝度の高い放射光はタンパク質の構造解析にはなくてはならないものです。フォトンファクトリーにはタンパク質結晶構造解析用実験ス テーションが5つ(PFリングに3、PF-ARに2)あり、大面積の検出器や、高輝度の回折計など、最新の技術により精密な構造解析ができるようになっています。

最も新しいBL-1Aは、文部科学省「ターゲットタンパク研究プログラム」のもとで開発した低エネルギーマイクロビームが利用可能なビームラインです。タンパク質中に天然に含まれるイオウやリンなどの軽元素からの異常散乱シグナルを位相決定に利用するため、従来位相決定に用いられてきた重原子ラベルの導入が困難なタンパク質の構造解析も可能となっています。

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タンパク質のX線回折写真。タンパク質結晶中の多数の原子による回折X線が多数の点として現れる。この一つ一つが原子の位置情報を持っている。

ビームライン

BL-1A, BL-5A, BL-17A, AR-NE3A, AR-NW12A

関連サイト

構造生物学研究センター