構造物性研究用ステーション

物性の起源を理解するために物質の構造を調べる

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X線回折計(手前)と8テスラの超伝導マグネット (BL-3A)

物質の構造(原子の配列)を調べることは、物質の性質(物性)を理解するうえで極めて重要で、このような研究のことを「構造物性研究」と呼んでいます。物質の構造を調べるにはX線回折計という精密な装置を使います。

この装置では、「共鳴X線散乱法」という物質中の電子の軌道・電荷・スピンの情報を調べる研究手法も使うことができます。物質にあてたX線があるエネルギーを超えると電子が軌道の間を飛び移る現象(軌道間遷移)を利用したこの手法は、任意のエネルギーを取り出せる放射光によって初めて実現できるものです。

BL-3Aには非常に強力な磁場を発生する超伝導マグネットを搭載した回折計があり、磁場を加えたことによる物質の構造や電子軌道の変化を捉えることができます。巨大磁気抵抗効果や電気磁気効果などの物性の起源を調べる研究に威力を発揮します。

ビームライン

BL-3A,BL- 4C, BL-6C, BL-8A, BL-8B, BL-10A

関連サイト

構造物性研究センター