高速可変偏光スイッチングステーション

2台のアンジュレーターで偏光を高速で切り替えて測定する

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高速可変偏光スイッチングのしくみ (BL-16A)

BL-16Aは、可変偏光アンジュレーターを光源とし、円偏光,縦横直線偏光など,軟X線領域の各種偏光が利用できるビームラインです。X線吸収分光法(XAFS)やX線共鳴散乱(XRS)において、磁気円二色性(MCD)や磁気線二色性(MLD)の測定を行うことができます。このビームラインには2台のアンジュレーターが直列に配置されており、5台のキッカー電磁石によって電子軌道を10Hz(1秒間に10回)程度の高速で制御することによって、2つのアンジュレーターからの異なる偏光を持つ軟X線を交互にビームラインに導くことができます。これによって、これまで検出できなかった極微小なシグナルの検出が可能になりました。情報通信デバイスや排ガス浄化触媒などの機能性材料の電子のスピン情報、表面における分子の配向などを解析できる有力な手法として期待されています。

ビームライン

BL-16A

関連サイト

BL-16A 可変偏光軟X線分光ステーション