PFリング

多様な研究分野に貢献する日本初の専用X線放射光源

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PFリング実験ホール

フォトンファクトリーの25億電子ボルト (2.5GeV)「PFリング」は、紫外線からX線までの光が利用できる放射光源として1982年に完成しました。X線領域の光を発生する放射光専用施設としては日本初のものです。楕円形の特徴あるリング型加速器の周りに広がる実験ホールには、多くのビームライン・実験ステーションが並んでいます。

現在までの間に、PFリングは何回か大きな改造を行い、放射光の高輝度化を図ってきました。特に、2005年の直線部増強計画では、アンジュレーターと呼ばれる高輝度光を発生する装置を挿入できる直線部分を長くしたり数を増やす改造が行なわれました。現在は新しいアンジュレーターからの高輝度光を利用したビームラインが次々と作られています。

PFリングは、光源加速器の信頼性の指標である「平均故障間隔 (Mean Time Between Failures, MTBF) が200時間超と、世界の放射光施設の中でも群を抜いて最高の値を誇っています。また、リングに常時入射を行なって蓄積電流が一定に維持される「トップアップ運転」を採用し、実験装置に導かれる光の質は非常に安定しています。

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PFリング実験ホール平面図

関連サイト

フォトンファクトリー