KEK Cosmo 2018 Workshop(宇宙重力波検出への期待)

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開始2018/01/23(火)13:00
終了2018/01/26(金)15:00
会場研究本館1階会議室3
講演タイトル宇宙重力波検出への期待
講演者
言語日本語/Japanese
連絡先久徳(kyutoku-AT-post.kek.jp)
ウェブサイトhttp://cosmophysics.kek.jp/KEKCosmo2018.html
食堂・売店利用予定あり/30

概要

アメリカのLIGOや欧州のVirgoにより、連星ブラックホールや連星中性子星からの合体に伴う重力波が相次いで検出されるようになった。特に連星中性子星合体GW170817では電磁波信号も同時に観測され、重力理論を始めとする様々な興味深い物理に対して重大な示唆が得られつつある。今後も地上検出器では連星合体や他にも様々な天体からの重力波が見つかる見込みが高く、また日本のKAGRAやさらなる高感度の将来計画も進展しつつある。

一方、今後20年程度でNASA/ESAの共同によるLISAや日本のDECIGO、あるいはパルサータイミングアレイやCMBのBモード偏光といったものまで、宇宙空間での重力波検出も計画されている。これらは地上観測よりも低い周波数領域を対象とし、銀河の中心にある超大質量ブラックホールや、インフレーションに代表される初期宇宙での物理仮定に由来する重力波が検出される見込みが高い。

そこで今回KEK-Cosmo 2018として、将来を見据えて宇宙で検出されるであろう重力波源についての理解を進めることを目指し、スクール形式の研究会を開催する。宇宙で検出される重力波を精力的に調べている理論研究者を招き、それぞれ90分の講義2-3コマと60分のセミナーとを実施していただく。講義は主に板書で行っていただくことを予定している。会場の都合上、参加者は30名程度が上限になる見込みである。この研究会は、KEK研究プロジェクト宇宙で探る基礎物理の一環として行われる。

講師
瀬戸直樹 (京都大学):宇宙での重力波検出
佐合紀親 (九州大学):Self-force problem in extreme mass ratio inspirals(仮)
中山和則 (東京大学):宇宙初期の相転移で生成される重力波
黒柳幸子 (名古屋大学):インフレーション起源の重力波

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