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中性子ビームライン用のT0チョッパとフェルミチョッパの開発
目的・ビジョン
J-PARCではパルス中性子を40m秒ごとに発生します。しかしエネルギー範囲が広いため、サンプルに照射をしても、そのままでは詳細分析はできません。このため、パルス中性子から一定のエネルギーレベルをそろえること(チョッパ)が重要です。機械工学センターでは、T0チョッパとフェルミチョッパを開発しました。
概要
T0チョッパは、パルス中性子の発生直後のエネルギーの強い中性子を遮断します。また、フェルミチョッパはT0チョッパの後ろに位置し、エネルギーをできるかぎり単色化(一定化)します。フェルミチョッパを通過したパルス中性子は、単色化されているので、サンプルに衝突させた時の解析が容易になり、また解析精度が高くなります。KEKでは回転精度が600±0.001Hzのフェルミチョッパ実用機の開発に成功しています。
物構研中性子グループと機械工学センターは、2002年からチョッパを独自に開発、2009年に実用機を完成し、J-PARCの中性子ビームラインへ設置し、運用をしています。
関連する研究グループ
チョッパ開発グループ
関連する研究施設
機械工学センター
物構研中性子グループ