講演会「加速器と先端計測を駆使して宇宙の謎に迫る」を開催しました

2017年06月26日

2017年6月26日

素粒子物理学分野での世界的リーダーの一人で、カリフォルニア大学バークレー校の村山斉教授と、世界の宇宙線観測分野の第一人者で、早稲田大学宇宙科学観測研究所長の鳥居祥二教授による講演会「加速器と先端計測を駆使して宇宙の謎に迫る」(主催:同大学理工学術院総合研究所・理工学研究所、共催:KEK、広島大学、ILC大学連携タスクフォース)が6月20日、同大学井深大記念ホールで開催されました。

この講演会は、KEKのILC推進準備室が国際リニアコライダー(ILC)を推進している国内の複数の大学と協力し、ILC への理解を深めるために推進している事業「大学巡り」の一環として行われたものです。一般の素粒子ファンや学生など約200人が来場者し、宇宙の謎の世界に惹き込まれていました。

世界最高レベルの精度で宇宙線を観測することができるCALETの紹介をする鳥居祥二教授

「私たちはどこから来たのか」と問いかけ、宇宙の謎について説明する村山斉教授

村山教授は、「私たちはどこから来たのか」との問いかけから始め、巨大望遠鏡で見ることのできる超新星爆発や、まだ謎の多い暗黒物質、ヒッグス粒子などについて、例えを用いながらユーモラスに解説。未解明の謎を、新たに計画が進められているILCで明らかにできる可能性などについて説明していました。

次に鳥居教授が、自身が取り組んでいるカロリメータ型宇宙電子線望遠鏡(CALET)について紹介しました。CALETは、国際宇宙ステーション(ISS)の日本の実験棟「きぼう」船外実験プラットフォームに設置された大型装置で、5年間の長期観測が可能といい、世界最高レベルの精度で宇宙線を観測することができると説明していました。 参加者は熱心に聞き入り、講師に積極的に質問する姿が見受けられました。

関連ページ

早稲田大学理工学術院総合研究所 https://www.waseda.jp/fsci/wise/
国際リニアコライダー(ILC)公式サイト http://www2.kek.jp/ilc/ja/
カロリメータ型宇宙電子線望遠鏡(CALET) http://calet.jp/