Belle II測定器の「ロールイン作業」を完了しました

2017年04月11日

平成29年4月11日

高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、4月11日(火)午後2時51分、Belle II 国際共同実験のマイルストーンである「ロールイン作業」を終了しました。

Belle II国際共同実験には、日本と世界の22の国と地域から700人以上の研究者が参加しています。
Belle II測定器は、宇宙の始まりの謎に迫ろうとする最先端の実験装置で、SuperKEKB加速器で人工的に作り出した素粒子反応を精密に観測するものです。 ロールインとは、各種検出器を組み込んだ1400トンの巨大なBelle II測定器システム全体を、その土台ごと組み立て作業場から加速器内部のビーム衝突点のエリアへ移動させる作業のことです。
 
測定器システムの総重量は約1400トン。組み立て地点からビーム衝突地点までの約13メートルを油圧式ジャッキを使ってゆっくり移動させた後、微調整を行い、約5時間かけて作業を完了しました。これで、Belle II測定器とSuperKEKB加速器が合体しました。

Belle II実験では、7種類の検出器で構成される縦、横、高さそれぞれ約8メートルのBelle II測定器を用いて、ほぼ光の速度まで加速された電子・陽電子の衝突から生まれる様々な素粒子を観測。素粒子の種類を調べ、どの方向にどのくらいの勢いで出てきたのかを測定します。以前のBelle実験に比べ、Belle II実験では、時間あたり40倍の衝突反応を起こすことができ、大量のデータを集めることができます。

これにより、これまでの標準理論からの有意な「ずれ」を発見することに成功すれば、新たな物理法則の枠組みづくりを作り出すことが期待されています。早ければ来年末から、本格的な実験を開始します。

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【参考ページ】
KEK機構ホームページハイライト「SuperKEKBが動き始めました」
/ja/NewsRoom/Highlights/20160325133000/
同「SuperKEKBプロジェクトPhase1が終了しました」
/ja/NewsRoom/Highlights/20160722113000/

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