イタリア教育・大学・研究大臣がKEKを来訪

2016年05月23日

2016年5月23日

5月16日、ステファニア・ジャンニーニ教育・大学・研究大臣等、イタリアの教育、科学行政を担う政府関係者の一行がKEKを来訪しました。今回、ジャンニーニ大臣らは15日から17日にかけてつくば市で開催されたG7科学技術大臣会合のために訪日、市内の研究機関や大学を数か所視察し、その一環としてKEKを訪れたものです。

一行はまずKEKやBelle II実験、T2K実験などの概要について説明を受けました。KEK山内正則機構長は「国際的なコラボレーションであるT2K実験、Belle II実験ともに、イタリア人研究者が実験装置の開発やデータ解析で大きな役割を担っています。一方、日本人研究者も、T2K実験と同様のヨーロッパにおける長基線ニュートリノ振動実験であるOPERA実験に参加しており、相互協力しています」と両国の協力関係について説明しました。ジャンニーニ大臣は、「イタリアは素粒子原子核研究の分野で長い歴史があり、本日KEKに来ることができて大変光栄です」と挨拶しました。

KEKに来訪したステファニア・ジャンニーニ教育・大学・研究大臣等、イタリアの教育、科学行政を担う政府関係者とKEK関係者

続いてBelle II実験に参加しているイタリアの研究者フランチェスコ・フォルティ氏が「Belle IIにはイタリアから9機関、67人の研究者と技術者が参加しています」と紹介し、T2K実験に参加しているガブリエラ・カタネジ氏は「ニュートリノ振動の理論は、日本とイタリアの理論研究者(坂田昌一、牧二郎、中川昌美とブルーノ・ポンテコルボ)が提唱し、日伊のつながりの歴史は長い」として、T2K実験での両国の協力関係などについても説明しました。

一行はその後Belle II測定器等を視察し、アップグレードが進む様子を間近に見ながら両国の研究者による説明を受けました。ジャンニーニ大臣は、「KEKは非常に素晴らしい研究基盤を持っており、EUの研究者とのネットワーク形成を促進していきたいです。また、知的好奇心を土台にした研究をもっと助成しなければなりません」と今後さらに両国の協力関係を深めていく考えを示していました。

イタリア人研究者らの説明を受けながらBelleⅡ測定器等を視察するステファニア・ジャンニーニ大臣(右から3人目)

イタリア人研究者らの説明を受けながらBelleⅡ測定器等を視察するステファニア・ジャンニーニ大臣(左)