KEKキャラバン、2月は岩手と石川に派遣

2016年03月01日

2016年3月1日

KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣しています。2月は岩手と石川で実施しました。

盛岡市民文化ホールで講演する横谷 馨 研究員2月4日(木)、盛岡市民文化ホール (岩手県盛岡市)にて開催された、第71回平成27年度岩手県統計大会において、統計調査員、自治体統計関係職員ほか一般の方、約900名を対象に「国際リニアコライダーとは」と題する講演を実施しました。講演では、ILCを建設する目的やILCの成り立ちについて解説。物理の歴史について説明し、加速器技術の応用について紹介しました。

アンケートでは「小さい物を調べるために高いエネルギーが必要なことがわかりました」、「『広範囲の人々の協力なしではILCはつくれない』という言葉が印象に残りました」などの感想がありました。

石川県立小松高等学校で講演する佐藤 皓 研究員2月8日(月)、石川県立小松高等学校(石川県小松市)にて、1年生40名を対象に「宇宙のはじまり、ビッグバンと加速器」と題する講演を行いました。

最初にKEKとつくば学園都市について簡単に紹介。ミクロな世界をどう観察するか、一方でマクロな世界をどう観察するか、について概説しました。続いてノーベル賞を引用しながら、素粒子原子核と宇宙論の歴史と基礎知識について説明。特に最近のトピックスであるニュートリノ振動についてはニュートリノ発見の経緯とニュートリノ振動論の提唱や大気ニュートリノ、K2K実験(つくば‐神岡間長基線ニュートリノ振動実験)、T2K実験(東海-神岡間長基線ニュートリノ振動実験)などについて、詳しく解説しました。その後、加速器のしくみと発展の歴史、世界各地の大型加速器について説明し、基礎物理以外の多方面な分野に加速器が応用されていることを紹介しました。

アンケートでは「今日の講演を聞いて、Belle II実験やK2K実験の目的、また、そこから得られた結果を用いて、新たな物理学の証明や以前からの理論の証明に役立たせることが可能となり、色々な分野への応用が利くと分かった」、「宇宙を解明するには、最も小さな素粒子、原子核を解明することが大きな鍵になると分かった」などといった感想が寄せられました。

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