国際リニアコライダーの「KEK-ILCアクションプラン」を策定

2016年1月6日

KEKは「KEK-ILCアクションプラン」を策定しました。本アクションプランは、KEK機構長の下に設置された機構内ワーキンググループが検討し、文科省が国際リニアコライダー(ILC)計画の実施を前提に諸外国との交渉を始めることを決定した場合のKEKの対応をまとめたものです。

KEKでは、長くリニアコライダーの加速器技術開発を推進しており、国際協力のもとILCの技術設計報告書(Technical Design Report : TDR)の完成にも大きな貢献をしてきました。ILC計画は2013年5月にまとめられた「KEKロードマップ2013」でも、戦略的に進めるべき研究の一つと位置付けられており、先端加速器推進部・リニアコライダー計画推進室のもと、超伝導RF試験施設(STF)、先端加速器試験施設(ATF)、空洞製造技術開発施設(CFF)の三つの施設を中心に、研究開発が進められています。また、2014年2月には、ILC推進準備室を設け、ILCに関する技術開発に加えて、計画推進を統括する体制も整備しています。

本アクションプランは、現段階からプロジェクトの正式承認・建設開始にスムーズにつなげるための、準備期間の技術課題、組織・体制、人材およびその育成プランを策定するための基礎となる情報となります。特に、本準備期間の立ち上げからILCプロジェクトが国際的な合意のもとに建設開始されるまでの期間に必要となる人材配置について重点的な検討が行われています。

KEK-ILC アクションプラン
KEK-ILC Action Plan(英語版)

国際リニアコライダー:
国際リニアコライダー(International Linear Collider : ILC)は、次世代エネルギーフロンティア電子・陽電子衝突型加速器。重心系エネルギーは、第一期で500ギガ電子ボルト(GeV)、1テラ電子ボルト(TeV)領域までのエネルギー増強を視野に入れている。主な研究目的は、ヒッグス粒子、トップクォークの性質を詳細に決定し、素粒子物理に関わる新粒子、新現象を見つけることにより、素粒子標準模型を超える物理法則を探求することである。