KEKとTRIUMFが分室設置に関する協定を締結

2015年12月18日

署名を行うバガーTRIUMF所長(左)と山内KEK機構長(右)12月4日(火)、高エネルギー加速器研究機構(以下、KEK)とカナダ・トライアンフ研究所(以下、TRIUMF)は、分室設置に関する協定補記を締結し、その署名式がマッケンジー・クラグストン駐日カナダ大使、スーザン・ビンコレット国際事業次官補、小松弥生文部科学省研究振興局長立会のもと、在日カナダ大使館において行われました。

KEKとTRIUMFは、加速器および加速器に関連する技術の研究開発拠点として、多くの共同研究プロジェクトを実施するなど国内外の多数の研究者に研究の機会を提供しています。今回署名された協定は、共同研究プロジェクトの促進のため、両研究所が相互に分室を設置し、共同プロジェクトの実施に必要な研究・生活支援を行うためのものです。

クラグストン大使より「カナダと日本との科学技術・イノベーションの分野において、長い間協力関係にあり、TRIUMFとKEKの関係はその好例です。今回の協定により、両研究所の結びつきが更に強化されることを大変嬉しく思います」、ビンコレット次官補から「ノーベル物理学賞のアーサー・B・マクドナルド博士と梶田隆章博士との共同受賞に続き、科学技術分野での両国の協力が継続されていることは大変喜ばしく、今回の協定締結は、それ自体が素晴らしい成果であるとともに、日加科学技術協力協定が2016年に30周年を迎えるに先立つ節目でもあります」との挨拶がありました。また、小松研究振興局長から「両研究所は国際的な加速器科学の研究拠点として、ともに半世紀近い歴史を有し、これまで国内外の多数の研究者に研究の機会を提供しています。この協定により、更に研究者交流や共同研究が進むことで、多くの優れた成果が上がることを期待しています」との祝辞が述べられました。

ジョナサン・バガーTRIUMF所長から「今回の協定は、KEKとTRIUMF、日本とカナダの協力関係において重要な節目であり、カナダのUCN実験や日本のT2K実験など、両研究所で実施されている世界最先端の研究を強力に支援するものです。両研究所の共同研究における結びつきが更に深まることを楽しみにしています。」との発言があり、山内正則KEK機構長からは「KEKとTRIUMFの分室設置は、現在および将来の両研究所における共同研究プロジェクトに対する大きな支援となります」との発言がありました。

KEKとTRIUMFとの間では、T2K実験、Belle II実験、CERNにおけるLHC加速器を用いた実験、実施に関する検討が進んでいるILC計画などの素粒子・原子核物理学、J-PARC <span class="caps"><span class="caps">MLFで行われている物質・生命科学に関する実験の各分野で協力が行われています。本協定の締結により設置されるKEKとTRIUMFの分室による支援により、日本とカナダ両国における加速器を用いた共同研究がより一層促進されることが期待されます。

署名後握手を交わす両氏

開会挨拶を述べられるクラグストン駐日カナダ大使

祝辞を述べられるビンコレット次官補

挨拶を述べられる小松局長

署名式に参加した関係者

関連サイト

TRIUMF
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