KEKキャラバン、8月は千葉、茨城、栃木に派遣

2015年10月20日

2015年10月20日

KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣しています。8月は千葉、茨城、栃木で実施しました。

野田市野田公民館で講演する長谷川 雅也 助教8月19日(水)、野田市野田公民館(千葉県野田市)において、「親子で楽しむ 宇宙のはじまり」と題する講演を実施し、小、中学生や一般の方約70名が聴講しました。

講演は3部制として、第1部では「宇宙のふしぎ」と題して、太陽系からはじまり、宇宙大規模構造まで、さまざまなスケールで宇宙の大きさを感じてもらいました。第2部では「宇宙の謎をときあかす実験」と題し、ビッグバン仮説を研究者がどの様に実証してきたのか、またその鍵となる宇宙最古の光「宇宙マイクロ波背景放射」の観測をとおして、宇宙の年齢、組成や、行く末について、科学の目で明らかになってきた事を伝えました。第3部では、「ビッグバンより前を見る」と題して、ビッグバンの前にも宇宙があり(インフレーション期)、それを研究者がどの様に実証しようとしているのかについて説明を実施しました。

アンケートでは、「ビッグバンより前の事というのは初めて聞いたのでとても興味深かったです」、「宇宙はこんなにも広いんだなと思った」などの感想がありました。

茨城キリスト教学園中学校で講演する大須賀 鬨雄 ダイヤモンドフェロー8月22日(土)、茨城キリスト教学園中学校(茨城県日立市)において、3年生とその保護者80名を対象に「科学は何の役に立つか」と題する講演を実施しました。

講演では、まず科学の基礎であるきちんとした実証を基に進めるということの大切さを説明。言葉が持つ意味を正確に把握することが絶対に必要であることを色々な事例を基に解説した。一連の分析が、科学的に証明されながら遂行されたことが、疑義を挟む予知を排除し、遂には冷戦時代の核軍縮をもたらしたことを説明しました。科学は証明できる事実のみを提示することが、こんなに多くの科学者達を引き込み、大きな成果を上げたことを示しました。また科学が実際の役に立つまでには長い時間がかかること、また科学では自分が生き生きとしたオメージを持って初めて次の段階に進めることも伝えました。

アンケートでは、「科学というのはすごく難しくてわかりづらいというイメージがあったけど、意外と身近なところにあったり私でもわかるようなものがあって驚いた」、「科学には確定的、絶対的な証拠が必要だということが分かりました」などの感想がありました。

栃木県総合教育センターで講演する藤本 順平 講師8月24日(月)、栃木県総合教育センター(栃木県宇都宮市)において、栃木県内の高等学校及び特別支援学校高等部の理科教員を対象に開催された「理科専門研修」において、「中性子・ミューオンでさぐる物質生命の謎~高等学校理科でどのように伝えるか~」と題する講演を行い、33名が聴講しました。

KEKの紹介から講演ははじまりました。KEKの行っている高校生向けプログラムやKEKキャラバンについての紹介を実施。続いて、素粒子をどのように高校生に伝えるか、中性子、ミューオンとはなにか、どのような利用が進んでいるのかについて講演を行いました。

講演後のアンケートでは、「大(宇宙)を思いながら小(素粒子)を考える流れがとてもおもしろかったです」、「現在の素粒子の研究だけでなく、実際に使われている技術や応用例を教えていただいたことが大変勉強になりました」といった感想が寄せられました。

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