2013年05月31日

J-PARCハドロン実験施設における事故について お詫びとご報告(機構長報告2)

2013年5月31日

5月23日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と日本原子力研究開発機構が共同で運営する大強度陽子加速器施設J-PARCのハドロン実験施設において、実験中に事故が発生し、放射性物質がビーム取り出し装置から施設内に漏えい、さらに、事故後に建物外壁の排風ファン稼働という措置を行ったため、放射性物質が施設外にも漏えいしたことが明らかになりました。(機構長報告1:5月25日)

事故を起こしたハドロン実験施設はKEK所掌の施設であり、その建設・運転・管理はKEKが全責任を負っています。この事故は、ビーム取出装置の誤作動に端を発すると考えられますが、異常検知後のビーム運転再開、排気ファンの作動など、KEK職員の判断・指示上のミスが重なり、管理区域内作業者の内部被ばくと放射性物質の漏えい事故を生じさせました。その結果、近隣住民の皆様および国民の皆様に対して、大変なご心配と不安を与える事態となりましたことを、謹んで深くお詫び申し上げます。

監督官庁からは、この事故は、放射性物質を取り扱う施設の安全管理を行う者としての安全に対する意識の低さや安全管理体制の不備が招いたものであるとして、安全管理体制の再確認等についてKEKに対する強い要請がありました。KEKはこの要請を非常に重く受け止め、事故の詳細な経緯を明らかにして説明責任を果たすと同時に、各種安全管理総点検、改善事項の検討、事故発生防止のみならず、それに起因する今回のような二次的事故の防止対策を早急にまとめて参ります。同時に、外部有識者からなる再発防止検討委員会を立ち上げ、機構の取り組みへの助言、指導を仰ぎ、より強固な安全管理体制の構築に努めます。これらのことを通して、近隣住民の皆様をはじめ国民の皆様のご理解が得られるよう、機構を挙げて取り組んで参ります。

高エネルギー加速器研究機構 機構長 鈴木厚人