2013年04月10日

ウィンタースクール「中性子星の核物質2013」開催

2013年4月10日

スクールの様子2013年2月25日(月)~27日(水)の3日間、 KEKつくばキャンパスででウィンタースクール「中性子星の核物質2013」が開催され、学生や若手スタッフなど約90名が参加しました。

中性子星は、質量の大きい恒星が超新星爆発を引き起こした際に中心部に出来上がる、主に中性子から構成される特殊な天体です。中性子星は直径が10数kmとコンパクトな大きさながら太陽質量の1~2倍もある大変高密度の天体です。しかし、その内部の物質の状態は謎に満ちており、地上での実験と天体観測とを通じてこれを解明しようという努力が進められています。物理学と天文学の両面から注目されている研究課題の一つです。

このスクールでは学生や若手研究者を対象に、中性子星の理解や中性子星内部の核物質の解明にとって必要となる物理学の基礎について、2日間にわたり、理論と実験両分野の講師による講義が行われました。

最終日にはつくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、東海村の大強度陽子加速器研究施設J-PARCの見学を行いました。JAXAでは2014年に打ち上げ予定のX線観測衛星ASTRO-H(アストロエイチ)の準備状況を見学。J-PARCではストレンジネス核物理研究の行われているハドロン実験施設にあるK1.8ビームラインを中心に見学しました。ASTRO-Hでは、X線の観測による中性子星半径の精密測定が行われます。また、J-PARCのK1.8ビームラインでは、中性子星中心部の高密度物質中に発生するといわれているストレンジクォークを含むハドロンの一種のハイペロンの研究が主に行われます。いずれも中性子星の研究にとって重要です。

大学院生をはじめとする多くの若手研究者が中性子星に関する研究分野に大いに興味を抱くスクールとなりました。

なお、このスクールは、科研費新学術領域「実験と観測で解き明かす中性子星の核物質」の主催により行われました。

参加者の集合写真

関連サイト

新学術領域研究「実験と観測で解き明かす中性子星の核物質」