KEKキャラバン、2月は長野、愛知、福岡、福島に派遣

2013年03月22日

2013年3月22日

KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣するプログラム「KEKキャラバン」を行っています。2月は長野、愛知、福岡、福島で実施しました。

講演中の橋本省二 教授2月1日(金)、長野県立伊那北高等学校で2年生117名を対象に「素粒子、真空、宇宙」というタイトルで講演を行いました。

講演では、ヒッグス粒子発見の意義を理解するため、素粒子物理で考えられている「真空」について解説しました。また、宇宙の広がり、ビッグバンなどについて紹介した。

アンケートでは、「想像もつかないようなミクロの世界についてここまで分かっているのもすごいと思い、またさらになぜここまで考えられたのかと驚かされました」、「小さな素粒子を調べることにより、大きな宇宙のことがわかるとははじめ思いませんでしたが、ヒッグス粒子が見つかったことにより、宇宙の様々なことが理解できるようになるとは驚きました」などの感想がありました。

佐藤皓 研究員による講義の様子2月14日(木)、愛知県立豊明高等学校で2年生81人を対象に「素粒子と宇宙、先端加速器と素粒子研究の最前線」と題する講義と霧箱観察を実施しました。

講演は、素粒子原子核物理の説明からスタート。加速器の果たす役割と原理、今日における社会の様々な分野での加速器の応用についても解説しました。講義後には、霧箱実験の実演をし、「見えない放射線を見る」体験の場を設けました。 

アンケートでは、「加速器は想像以上に色々な事に使われているのに驚き、身近なものにどれだけ加速器が使われているか気になった」、「『遠くを見ることは過去を見ること』という言葉が印象に残りました」などの感想がありました。

講演の様子。大勢の方にご参加いただきました。2月18日(月)には、福岡県の九州経済調査協会において、一般の方250名を対象に「国際リニアコライダーと宇宙」と題する講演を行いました。

講演は、KEKや素粒子物理学の紹介からスタート。動画を使用し、国際リニアコライダー(ILC)加速器のしくみや、ILCが目指す物理学についての解説を行いました。また、国際共同実験の一例として、欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)実験を紹介しました。

アンケートでは、「非常に波及効果の大きなプロジェクトということが良くわかった」、「日本人の苦手な構想力が問われるビッグプロジェクトが日本で実現できるよう注目しています」などの感想がありました。

講演中の多田將 助教2月26日(火)には、福島県立会津学鳳中学校高等学校で、中学3年生~高校2年生474名を対象に「中高生にも判る素粒子物理学最前線宇宙」というタイトルで講演を行いました。

講演では、素粒子物理学とは何か、という簡単な説明と、実際に最先端の素粒子物理学の実験とはどのようなことを行っているのかについて解説しました。

アンケートでは「『ニュートリノ』『素粒子』など聞いたことがあっても意味が分からなかった言葉を図などで分かりやすく説明してくださったおかげで理系の分野に魅力を感じました」、「宇宙=天文学だと思っていたが、宇宙の初期は天文学の分野ではないこと、そして素粒子物理学に関係することだと分かった」などの感想がありました。