黒川眞一名誉教授、中国科学院国際科技合作賞受賞

2012年1月31日

image_01.jpg授賞式の様子。画像提供:中国科学院1月18日(水)、黒川眞一KEK名誉教授が、「2011年度中国科学院国際科技合作賞」を受賞しました。この賞は、中国科学院およびその傘下の研究所との国際科学技術連携 において著しい貢献をした海外の優秀な専門家に対し、その功績をたたえ、また今後の更なる連携を奨励する目的で授与されるものです。

中国科学院は、中国科学院高能物理研究所(IHEP)からの推薦を受け、黒川氏が長期にわたって発揮した日中の学術および技術協力におけるリーダーシップを高く評価して、黒川氏に中国科学院国際科技合作賞を授与することを決定したものです。この賞は2007年に創設され、2011年度までに14名の外国人研究者が受賞しています。黒川氏は、3人目の日本人受賞者となります。

黒川氏はこれまで、58回にわたって中国を訪問。日中間およびアジア地域における加速器科学研究における協力関係構築に尽力して来ました。1999年に は、北京で開催された初の大規模アジア加速器スクールの実施委員長を務め、スクールを成功に導きました。2000年には、10年間継続した中国との拠点大学方式 共同研究をスタートさせ、北京の高能物理学研究所や上海放射光施設などとの共同研究を進めました。このプロジェクトの後半には韓国やインドを交え、日本とアジアとの学術交流に大きく貢献しました。

更に黒川氏は、IHEPの電子陽電子衝突型加速器に、KEKB加速器の超伝導加速器技術を移転し、中国の超伝導加速器技術の向上に貢献しました。また、それまで米・欧・アジアの三地域で独立に開催されていた3つの地域加速器国際会議、PACEPACAPACをひとつの国際会議IPACとしてまとめることに尽力し、初の合同会議となる IPAC'102010年に京都で開催されました。

今回の受賞について黒川氏は「中国とのコラボレーションを進めるにあたって、いろいろな困難に直面したこともありましたが、振り返ってみれば、楽しみながらコラボレーションを進めてきたと思います。これまでに築いて来たコラボレーションの基礎の上に、日中の協力関係はさらに発展と進化をとげると確信しています」と述べました。

関連サイト

中国科学报