KEKキャラバン、9月は岩手、茨城、埼玉、大分で実施

2011年11月07日 トピックス

2011年11月7日

image_01_9.jpgILCコミュニケータ高橋理佳氏の講演中の様子。KEKでは学校や社会施設などで行われる授業のサポートとして、地方自治体、NPO等の団体が企画する講習会や勉強会などに講師を派遣しています。9月は岩手、茨城、埼玉、大分で実施しました。

9月8日(木)、岩手県一関市にある大東開発センターで、「国際リニアコライダー(ILC)」についての講演を行いました。一関市立興田中学校の2年生の生徒や一般の方80名が集まりました。

講演では、ILCの概要について専門用語をできる限り使用しない解説を行いました。ILCの建設候補地のそばの中学校ということもあり、生徒たちは非常に熱心に耳を傾けていました。興田中学校の生徒は、授業の一環としてILCに関する学習を進め、10月22、23日に行われた文化祭では、この講演を参考にした展示が行われ、寸劇も上映されました。

image_02_9.jpg講演中の大須賀鬨雄特別准教授(社会連携部)講演後のアンケートでは、「ILCというのが、なんとなく知れてよかった」「これまでよく分からなかったリニアコライダーのしくみ、考え方について学習することができた。質問の解説など分かりやすく、話を聞くことができました」など、ILCについての理解が深まったという声が多数聞かれました。

9月9日(金)には、茨城県土浦市総合福祉会館で「放射線と日常生活について」の講演が行われました。社会福祉協議会のメンバーおよそ20名を対象に、放射線への基礎理解、放射線による身体への影響、汚染された校庭の土等の対応等についての解説を行いました。

image_03_9.jpg講演中の藤本順平研究機関講師。9月13日(火)、埼玉県立春日部高等学校で、2年生およそ40名を対象に「宇宙・素粒子・ダークマター」についての講演を行いました。KEKの紹介の後、加速器で分かることや、加速器の原理、加速器科学とノーベル賞、標準理論、ダークマタ―について解説。大型ハドロンコライダー(LHC)とILCについても紹介されました。

講演後のアンケートでは、「将来、日本に国際的な研究所ができるかもしれないというのは興奮する内容でした。僕はずっと昔から素粒子などに興味があり、将来そういう分野で働きたいと思っていましたので、今回の話はとてもよい経験になりました」「日本にできるかもしれない新しい加速器、はやく完成してほしい」といった感想が寄せられました。

image_04_9.jpg1200名を前に講演する、素粒子原子核研究所の郡和範助教。9月23日(金)には、大分県立大分舞鶴高校において「宇宙のはじまり」についての講演を行いました。同高校への入学を志望する、県内から集まった中学3年生やその父兄、在校生などおよそ1,200名を対象に、宇宙の始まりから現在までの進化についての解説を行いました。

講演では、現代科学で何が分かっていることで、何が分かっていないことかを明快に紹介することに力点が置かれました。具体的には、最初に、太陽系・銀河などの天体や、宇宙の大きさがどれくらいかを解説した後「標準ビッグバン宇宙モデル」とよばれる膨張宇宙モデルと宇宙の始まりに関係するインフレーション宇宙理論についての紹介を行いました。さらに、現在の宇宙で問題となっている、ダークマターとダークエネルギーの問題についての解説も行われました。

講演後のアンケートでは「宇宙には様々な問題がたくさんあり、解けている問題もあるけれど、解けていない問題があることを知りました」「研究者の人でも分からないことがたくさんあることなど、『へえ、そうなんだ!』と思ったことがいっぱいあったのでびっくりしました」といった声が寄せられました。

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