第2回J-PARC/MUSE成果報告会を開催

2011年07月15日 トピックス

2011年7月15日

7月8日、第2回J-PARC/MUSE成果報告会が本機構、東海キャンパスで開催されました。
これはJ-PARCのミュオン科学研究施設(MUSE: MUon Science Establishment)で2010年度に実施された共同利用者による研究成果の報告会です。

冒頭の施設報告では、3月に発生した東日本大震災による被害や今後の復旧計画について報告がありました。また、現在共同利用されている汎用ビームライン(D-line)の利便性向上に向けた計画や、超低速ビームライン(U-line)の建設状況なども報告されました。

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その後行われた15件の発表では、負ミュオンによる物質を非破壊で深さ方向に多元素分析できる特性を利用した考古学資料の分析結果や、その手法の精度をさらに上げていくため、ミュオン特性X線と物質中における原子の状態との相関についての研究が発表されました。
また、正ミュオンによる局所磁場の測定を利用した磁性体や超伝導に関する研究は、最も多く発表されました。利用者からは、世界最高ビーム強度を最大限利用するために試料環境(温度・磁場)の整備に関する要望が出たり、物質表面近傍の磁性・超伝導を測定するために超低速ミュオンを待ち望む声が挙ったりと、活発な議論が行われました。

物質科学を中心とした基礎研究から、考古学や人文学などの応用研究、リチウムイオンバッテリー・高透磁率磁性体などの産業利用まで、幅広い分野の報告会でした。

プログラム:http://msl-www.kek.jp/kenkyukai/seikahoukokukai11.html