福田勝利氏、日本放射光学会奨励賞を受賞

2011年01月24日 トピックス

2011年1月24日

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受賞挨拶をする福田氏

1月8日、つくば国際会議場にて開催された第24回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウムにて福田勝利助教(信州大学繊維学部ナノテク高機能ファイバーイノベーション連携センター)が日本放射光学会奨励賞を受賞しました。この賞は、日本放射光学会員である35歳未満の若手研究者を対象に、放射光科学に関する優れた研究成果に対して授与されるものです。

受賞対象となった研究は「全反射を利用する放射光X線分析によるナノシートの新しい構造解析法の開発と応用」です。ナノシートは厚さがナノメートルオーダーの非常に薄い平面状の物質で、ナノ物質に特異的な性質を示すため、さまざまな機能性材料への応用が期待されています。材料開発には、その機能を左右する面内周期構造や構成元素の化学状態などの構造情報が非常に重要ですが、分子レベルの厚みしかないナノシートは、従来の解析法でその構造を決めるのは困難でした。福田氏は、全反射・蛍光偏光XAFS法とin-plane回折法という、放射光の特徴を利用した手法を組み合わせて、ナノシートの新しい構造解析法を開発しました。そして、さまざまな無機ナノシートを合成し、それらの構造を解析することに成功しています。

福田氏の開発した表面回折計はフォトンファクトリーのBL-6Cに設置されています。この実験ステーションは、共同利用ユーザーグループのひとつである物質物理グループが協力して運営しており、福田氏は運営メンバーの一人でもあります。