菅井 勲氏、第25回国際原子核ターゲット開発世界会議賞を受賞

2010年12月27日 トピックス

2010年12月27日

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KEKの先端薄膜ターゲット開発棟のイオンビームスパッタリング装置での菅井 勲氏。

2010年9月の12日から17日にカナダ、バンクーバーにあるトライアンフ(TRIUMF)研究所で開かれた第25回国際原子核ターゲット開発世界会議で、KEKの研究員・菅井勲氏が会議賞を受賞しました。

同世界会議は1960年英国のハウエル研究所で始まって以来、これまで北米と欧州で2年ごとに開催され、また2006年にはつくば国際会議場でアジアでは初めての開催がありました。原子核、核物性、核医学実験に必要不可欠となる固体、液体、気体と多種多様なターゲット薄膜と高耐熱性荷電変換フォイルの開発実現が急務となっており、本会議ではこれらの難題について、各国から実務経験の豊富な専門家を集め、最先端の研究成果発表と情報、意見交換を活発に行っています。

会議では1982年以来、革新的な技術とその実績に対して会議賞の授与を行っており、今年はKEKの菅井氏と米国、インディアナ大学サイクロトロン施設のWilliam Lozowski氏に贈られました。菅井氏の受賞理由は、高強度陽子の生成に欠かせない、イオンビームから電子をはぎとる荷電変換ストリッパーフォイルにおいて、炭素クラスター粒子にボロンを混合することで、1800K以上の高温度に対する耐久性及び、寿命特性を画期的に改善し、加速器実験に提供を行ったことに対しての高い評価でした。