機構コロキウムにて益川敏英氏の講演会を開催

2010年08月23日 トピックス

2010年8月23日

image

益川敏英氏

8月21日に機構コロキウムが開催され、2008年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長の益川敏英氏が「現代科学と社会~高度に発展をした現代科学とどう付き合うか~ 」と題した講演を行いました。

益川氏は講演の中で、「基礎科学が応用として使われるようになるまでは数十年から百年かかるが、基礎であるが故にいろいろな応用が利く。一方で基礎科学のために開発された技術が数年後には身の回りで役に立っている例もある」と述べ、有人宇宙船のために開発されたヒートパイプが身の回りの製品に使われている例を挙げました。さらに、科学が高度に発展した一方で、市民から科学を遠ざける「科学の疎外化」が起こっているとの問題を指摘しました。また、「科学的精神とは肯定のための批判精神である」と述べるとともに、「科学と銘打った怪しげなものが紛れる可能性もあるが、それを許さない精神が必要である」と述べました。

機構コロキウムでは、一般から募集した約200名の聴衆が益川氏の講演に熱心に耳を傾けました。