K1.8BRビームライン

大強度陽子加速器施設(J-PARC)のハドロン実験施設における二次粒子ビームラインです。

概要

K1.8BRビームラインは、J-PARCハドロン実験施設で最初に建設された二次粒子ビームラインです。 生成標的(T1)で発生したπ中間子、K中間子、反陽子などの二次粒子が約30mにわたって輸送され、原子核・ハドロン実験に供されます。

輸送できる粒子の最高運動量は1.1ギガ電子ボルト(GeV)/cで、低運動量二次粒子を利用する実験や、K中間子を実験標的中に静止させて利用する実験に適したビームラインです。 J-PARC第一期計画では、最高一次ビーム強度は270kWに達しますが、このときK中間子のビーム強度は最大運動量で1バルスあたり約100万個に達します。

ここでは大強度K中間子ビームを生かした様々な実験が計画されています。 最初に行われるのはJ-PARC E17実験です。 これは高精度でK中間子原子の状態を測定する実験で、K中間子と核子の間に働く強い相互作用の解明を目的としています。

これに引き続き、K中間子と2個の陽子が束縛したK中間子原子核の測定を行うE15実験や、K中間子原子核の理解にとって重要となるラムダ(1405)粒子を精度良く測定するE31実験が行われる予定です。 2009年初頭にはビームラインが完成し、2011年前半までビームラインの調整が行われてきました。 2011年にはいよいよ初の物理実験がスタートします。

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