BESS実験

大型気球に搭載して高空(成層圏)に持ち上げて、宇宙から降り注ぐ荷電粒子(宇宙線)を捉え、反粒子を観測する装置です。

概要

BESS測定器は、超伝導スペクトロメータを用いた宇宙粒子線観測気球実験(BESS:Balloon-borne Experiment with a Superconducting Spectrometer)のために開発された気球搭載型の観測装置で、 高エネルギー加速器研究機構・東京大学・神戸大学・宇宙科学研究所・米国航空宇宙局(NASA)・メリーランド大学・デンバー大学から構成される日米共同実験グループにより、開発されました。

高エネルギー加速器実験で開発された超伝導技術や粒子検出技術を駆使することによって、気球実験特有の軽量・低消費電力・耐衝撃性という条件を満たしながら、 大きな視野を持ち広いエネルギー領域を一度に観測、運動量分解能や粒子識別能力に優れた気球搭載型測定器を実現できました。 この高い性能をもって多量の陽子・ヘリウム核成分などのバックグラウンドの中から 微量の反陽子成分を確実に検出することを可能としました。

さらに、南極周回飛翔気球に搭載して10日を越える長時間観測を可能にした、BESS-Polar測定器が新たに開発され、2004年、2007/2008年の2回の南極周回飛翔観測実験に成功しています。 測定器は南極から回収され、現在高エネルギー加速器研究機構においてチェックが行われています。

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