D1・D2:低速~高速汎用ミュオンビームライン

ミュオンを利用して物質内部の局所磁場を測定したり、非破壊で元素分析をする装置

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ミュオンを用いて物質の磁気的性質を探るためのμSR実験装置

この装置では、正/負のミュオンを自由に選択して、数~百数十MeV/cのミュオンビームを発生させることが出来ます。

正のミュオンは生まれながらに方向の揃った磁気を持つ原子サイズの方位磁針として振る舞うので、この性質を利用して、物質中の磁場を測定します(μSR法)。2009年に達成した1パルスあたり3万個を上回る世界最高強度のパルスミュオンを利用し、磁性体や超伝導体などの物質材料科学の研究が行われています。

また、負のミュオンを物質に照射すると、原子に捕獲される過程で、物質に特有な特性X線を放出します。ミュオンは非常に透過力が強く、物質内部の元素でも調べることが出来ます。照射するミュオンのエネルギーを変えることで、ミュオンの打ち込む深さを変えることが出来るため、物質の3次元での元素分析を非破壊で行えます。そのため、貴重な考古学資料の分析や、絵画などの美術品などの分析にも利用できます。

D1実験エリアにはμSR用スペクトロメータが設置され、試料を持ち込むだけで測定が行うことができ、D2実験エリアには、各種測定にカスタマイズされた実験装置を持ち込んで自由度の高い測定が行えます。

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