リニアコライダー計画推進室

国際リニアコライダー(ILC)は、史上最大最高の次世代線形衝突型加速器。教授から大学院生まで、1000人以上の世界中の研究者が実現に向かって努力しています。加速器科学の中核的研究機関としての役割を果たす為に、KEK ではリニアコライダー計画推進室を中心としてこの研究に取り組んでいます。

ILC110830_s.jpgILC加速器

目的・ビジョン

S1Global100706_s.jpgSTFにおけるS1グローバル実験ILC(国際リニアコライダー; International Linear Collider)は全長30km を超える長大な直線状の地下トンネルの中に設置される巨大な加速器です。このトンネル中に電子の加速器と、陽電子(電子の反粒子)の加速器を相対する形で設置し、トンネルの中央部で電子と陽電子を衝突させ、宇宙初期に迫る高いエネルギーの反応を作り出します。そして宇宙創成の謎、時間と空間の謎、質量の謎に迫ります。 この巨大な加速器を国際協力によって作ろうという合意が世界の多くの素粒子、加速器の研究者の間でなされています。この計画を進める為に国際共同設計チームが作られ、私たち日本の研究者も世界中の人々と密接に協力しながら研究を進めています。

KEKでは、次世代の直線衝突型加速器「国際リニアコライダー」の実現に必須となる、超伝導加速システムの確立・工業化や超高品質ビームの生成・制御技術の確立を目指し、ILC 加速器に関連した技術開発を推進するための施設として、STF(超伝導リニアック試験施設)、ATF(先端加速器試験施設)、CFF(空洞製造技術開発施設)を利用して研究開発を進めています。

概要

KEKwebATF_01.jpgATF2ビームラインリニアコライダーは1960年代に発案され、精力的な研究は1980年代半ば頃から世界各国で始まりました。日本では1997年から、リニアコライダー計画に関する全体方針の策定、研究活動の調整、および業務の円滑な推進のため、リニアコライダー計画推進室が設置されてきました。2004年8月、リニアコライダーの主線形加速器の基本技術として「超伝導」が採択されました。同年11月には第1回 ILCワークショップ(KEK)が世界の主なHEP加速器研究所の所長及び220名あまりの加速器研究者の参加を得て、盛大に開催されました。

CFF110628.jpgCFFに設置された電子ビーム溶接機リニアコライダーの開発設計は、現在、世界規模の共同研究によって推進されています。加速器に関しては、アジア、北米、欧州の加速器学者とエンジニアが設計チーム(LCC)を結成して働いています。リニアコライダーの物理測定器関連でも世界協力のもと、測定器の研究開発が行われています(ILD, SiD)。加速器・測定器のR&D計画に関して加速器研究施設、素粒子原子核研究所、大学研究機関等と調整を進め、リニアコライダー計画の具体化を図っております。また、リニアコライダー計画推進に関わる全ての情報を集め、分析し、必要な方策を、機構長及びLC推進委員会(大学有識者・研究者、KEKマネージメント・研究者による委員会。年2回程度開催)に進言し、意見の集約を計っております。

関連するWEBページ

リニアコライダー計画推進室 http://ilc.kek.jp/LCoffice/OfficeAdmin/
ATF http://atf.kek.jp/
STF http://ilc.kek.jp/STF/ (英語ページ)
ILC-Asia http://ilc.kek.jp/
物理・測定器 http://www-jlc.kek.jp/index-j.html
LC 推進委員会 http://www-jlc.kek.jp/licopo/kek-licopo-j.html
LCC http://www.linearcollider.org/

関連する研究施設

STF (超伝導リニアック試験施設) http://lcdev.kek.jp/STF/
ATF (先端加速器試験施設) http://atf.kek.jp/
CFF (空洞製造技術開発施設) http://ilc.kek.jp/LCoffice/OfficeAdmin/CFF/