心が動かない文は"文章"ではないーKEKの広報を最強にするー

  • 分類 物構研コロキウム
  • 開始 2017/06/26(月)10:00
  • 終了 2017/06/26(月)11:00
  • 会場 4号館3階輪講室1(メイン会場)、東海1号館314室(テレビ会議)
  • 講演タイトル 心が動かない文は”文章”ではない ーKEKの広報を最強にするー
  • 講演者 引野 肇 氏 (KEK広報室長)
  • 言語 日本語/Japanese
  • 連絡先 naomi.nagata@kek.jp
  • ウェブサイト
  • 食堂・売店 利用予定なし/0

概要

研究者のみなさんは「文章は自分の考えを伝える道具」だと思っていませんか?それはおそらく間違いだと思います。文章は本来、人の心を動かすため、人に何らかの行動をとってもらうための道具なのです。業務報告書は「社長に『よくやったな』と思ってもらう」ための文、読書感想文は「読者に『これ面白そうだな。明日、買って読もう』と思わせる」ための文、科研費の申請書は「審査員に『この研究者にこの研究をやらせたい』と思わせる」ための文、論文集のアブストラクトは「研究者に『これって面白そう』と個々の研究成果の発表を聞きに来てもらう」ための文なのです。
 あなたは、いつもそういう気持ちで文章を書いていますか?
 「心を動かす文章」の対極が「自分の考え、自分の言葉だけの文章」。学者や研究者が書く文章は往々にして後者のケースです。「こんなこと書いてもだれも理解できないだろうな」「だれにも批判されないよう正確無比に」などという意識では、人の心を動かす文章は書けません。
 あなたは、自分の伴侶に自分の研究の素晴らしさを語ったことがありますか?
 自分の一番大切な伴侶にすら自分の研究の素晴らしさを伝えることができない人が、どうして、財務省や文科省の役人に予算をつけるよう説得できるのでしょう。私は30年間の記者生活で、研究者が「自分の研究内容を自慢したくて仕方ない人たち」であることを知っています。その一方、「口下手でシャイで、その情熱を伝えることがとても下手な人たち」であることもよく知っています。KEKの研究者たちがもっと「自慢上手」になることが、KEKの広報を最強の広報にする最大のポイントだと思います。まず手始めに、ご伴侶に手紙で自分の仕事を自慢してみませんか。